〈会員・非会員集会〉「防災を考える」
平素より、格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、本年は関東大震災から100年目を迎え、各地のイベント・セミナーあるいはメディア等を防災を考える機会が増えました。
そこで、当協会では去る9月13日水曜日に、「防災を考える」というテーマで会員・非会員を問わず防災に関心のある障害を持つ人たちとzoomにて困りごと・心配事の共有や、今後どのようなことを準備していったら良いのかアイデアを持ち寄る会を開催いたしました。
おりしも、先日9月8日は台風の影響による大雨で、千葉県内には大きな被害がでたばかりです。
障害者が取り残されない社会であるためにはどのようにしていったら良いか、各自が考える良い機会となりました。
【防災を考える】
日時 2023年9月13日(木) 21:00~22:00
場所 ZOOMにて
【現在の問題点】
・全盲者の場合、罹災証明や火災証明などを取るのが難しい。
・大雨で全盲者や身体障害者が避難することはできない。
・停電や家に損壊が出た場合は避難所に行かざるを得ないのかと思う。
・停電があると電動ベッドが止まるので、寝起きやトイレが困る。
・介助が必要な身体障害者は逃げることはできない。
・行政からの安否確認がなされないので、福祉サービスで独居や支援が必要な人には安否確認してほしいと言い続けているが、なかなかなされない。
・全盲者が避難所に行ったとしても、トイレにすら行けない。
・避難所で心無い言葉を浴びせられる。
・災害時は皆が必死なので、サポートを求めることは難しい。
・行政には障害者リストがあるが、各部署で共有されていない。
・地域の避難訓練に参加することがまず難しい。
・災害担当の行政部署も、障害者への対応の仕方が健常者と異なる点を把握していない。
【提言・提案】
・食糧・水の準備。
・水は一家に最低200リットルあると良い。
・電気の確保が大事である。小型発電機が用意できるとなお良い。
・障害により、避難所でトイレに行けない場合があるので、オムツを持っていくと良い。
・近所に障害者が済んでいることを知ってもらったり、SNSで障害があることを知ってもらったりすると、緊急時の連絡ルートが確保できる可能性がある。
・障害者団体から更なる行政への働きかけが必要。
・災害時、各家庭のドアなどに障害者がいる家庭であることを知らせるステッカーなどがあると良いのでは。
・スマートフォンを音声認識で使用している視覚障害者で、薬の情報等をスマートフォンで管理している場合、晴眼者には音声認識を解除して情報を取りだしてもらうより、予め紙などに書き出しておいた方が良い→ただし、それにも代筆が必要。