流山市視覚障害者協会からのお知らせ 令和8年1月号
※ただいま音訳は準備中です。
※PDF版では本号で使用した写真やイラスト等の説明書きを掲載しています。音訳と合わせてお楽しみください。
【PDF通常版】
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目次
- はじめに
- 1. 会長挨拶
- 2. 議長室訪問アルバム
- 3. 2025年の活動ミニアルバム
- 4. 令和7年10月定例会報告
- 5. 令和7年11月定例会報告
- 6. 協会協力者との交流研修旅行報告
- 7. 定例会のお知らせ
- 8. クラブ活動
- 9. 耳で聞く文芸
- おわりに(お問い合わせ)
2026年1月1日(木)発行
流山市視覚障害者協会 会報「しんかぜ」762号
新しい年が始まりました。
今年はうま年です。ヒヒーンと飛躍の年になるといいですね。
昨今、新年といっても普段と同じなどと冷めた風潮もありますが、自分の気持ち次第です。朝の冷たい風と澄んだ空気を感じながら目覚め、迎える新年は、やはり特別ではないでしょうか。勇気と希望がわいてきます。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
この冊子はテキストやPDFでもお読みいただけます。(音訳あり)
今号の話題・県議長訪問レポート
・令和7年10月・11月定例会報告
・交流研修旅行報告
・定例会のお知らせ
・クラブ活動のお知らせ
他
今月の表紙
◆ 武田議長を囲んで
千葉県議会第79代議長 武田正光議長を訪問した際の集合写真です。
武田議長と当会の染谷会長がしっかり手を取り、一緒に訪問した会員との和やかな写真。
千葉県の福祉政策に、一歩進んだ兆しが感じられるひとコマです。
写真・イラスト:金色っぽい格子模様を背景に、武田議長を囲んだ集合写真。
その下に干支にちなんで颯爽と走る馬の絵があります。
1. 会長挨拶 会長・染谷雄一
皆様、令和8年(2026年)新年あけましておめでとうございます。
新しい年の始まりは、まるで大地を駆ける馬の蹄の音のように、力強く心に響きます。
令和8年、うま年の今年は「前へ進む力」「仲間と歩む絆」を象徴する一年です。
視覚に頼らずとも、馬が走るときの風の流れや、蹄が地面を打つリズムは、耳と体で感じ取ることができます。
その音はまるで「希望の鼓動」。一歩一歩が未来へと続いていく合図です。
今年は、馬のように元気に、そして仲間と共に歩むことを大切にしましょう。
うま年は「勢い」と「成長」の年。
音や感覚を通じて、心と体を元気に保ち、希望を胸に進んでいける一年となるでしょう。
あなたの一年が、音と感覚に満ちた豊かな旅路となりますように。
昨年12月9日(火)、流山市障害者団体連絡協議会として、千葉県議会議長室にて、流山市選出の千葉県議会議長・武田正光先生へ以下の要望書を提出いたしました。
- 千葉県北西部に障害福祉情報センター・障害者スポーツセンターを設置すること
- 流山市特別支援学校の開校計画を前倒しすること
- 障害福祉に理解ある病院を流山市に設置すること
武田議長からは「前向きに検討し、できる限り皆様の要望を実現したい」との力強いお言葉をいただきました。詳しい内容は当会ホームページに掲載しております。
障害当事者団体や家族団体が一体となり要望を提出できたことは大きな成果であり、今後も大切にしていきたいと思います。
令和8年(2026年)は、新しい挑戦を一つでも取り組む年にしたいと考えています。当会として重点的に取り組む課題を以下に示します。
当会が取り組む3つの課題
1. 地域生活支援事業の整理と拡充
- 日常生活用具の範囲の拡充と価格高騰対策、円安による値上げ分への補助額改定
- 障害者の職場における支援制度の創設
- 地域で安心して暮らせる制度の見直し
2. デジタル機器の活用支援
- 音声パソコンやスマートフォン(iPhone等)の操作方法やサポート体制の充実
- 小規模デイサービス等で生活訓練を行える事業の検討
3. 視覚障害者が暮らしやすい住環境の整備
- グループホームやサービス付き高齢者住宅の充実
- 視覚に障害があっても安心して生活できる仕組みづくり
- 見えにくくなった際の工夫や生活支援を学べる場の提供
これらの課題を中心に、他市の優れた取り組みを積極的に学び、流山市の良い取り組みは他市にも広げていけるよう努めてまいります。
また、皆様からのご意見やご要望、日々の生活での喜びや課題をぜひお寄せください。情報を共有し合い、少しでも豊かな生活と仕事の励みになるよう取り組んでまいります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございます。心より感謝申し上げます。
令和7年12月10日 記
写真:
①円形の中に染谷会長の顔写真
②背景:ピンクとオレンジのグラデーションで描かれた桜風の花(新年のイメージで)
2. 議長室訪問アルバム
- 武田議長と各団体会長(写真向かって左に染谷会長)
- 要望書を手にしている武田議長と染谷会長
- 議長と各団体会長で昼食
- 議長・県職員との話し合い
3. 2025年の活動ミニアルバム
- 2025年10月26日 流山市民まつり
- 障害者週間流山市役所展示(展示期間2025年12月3日~16日)
4. 令和7年10月定例会報告
日時:10月17日(金)10時20分から15時
場所:障害者福祉センター(東深井福祉会館1階)
送迎:有
参加者:会員9人/全体19人 障害者支援課3人/支援者7人
【午前の部】 「障害者支援課とのQ&A相談会」 / 【午後の部】 全体会議
午前の相談会には、流山市障害者支援課より3名が出席され、事前に提出した質問に沿って丁寧な回答をいただきました。会員との意見交換も活発に行われ、相互理解が深まる有意義な時間となりました。
会員からの質問と回答(抜粋)
Q:有料道路の障害者割引制度について。
A:障害者手帳の提示など、利用上の一定の制約がある。
Q:指の力が弱くボタンかけが困難。介護支援は?
A:リハビリによる筋力トレーニングの提案。高齢者向け有料施設の案内も可能。
Q:タクシー券の枚数を増やしてほしい。
A:現状維持だが、今後検討課題とする。
Q:生活・歩行訓練のため国立リハ入所を希望。
A:現在の入居施設との兼ね合いを考慮し、検討。
Q:重度障害者就労支援特別事業について。初石駅からの歩行環境改善は?
A:令和8年度に予算計上予定。歩行道路の状況を確認する。
◎ 協会から流山市障害者支援課への質問事項(視覚障害関連)
- 視覚障害のある若者や中途失明者への啓発活動の実施状況。本人・家族への直接情報提供の事例。
- ロービジョン外来のある医院の紹介や医療機関との連携。
- 日常生活用具や支援機器を体験できる場所の紹介。
- 就学・就労支援の相談体制。国立障害者リハビリテーションセンターや都内支援施設リストの紹介。
- 歩行訓練・通所訓練・通勤訓練の具体的事例。
- 福祉センターや図書館に設置されている視覚障害者支援機器の紹介。障害者手帳交付時の説明の有無。
- 視覚障害者が賃貸住宅を借りる際の入居拒否事例の把握と対応。火の取り扱いへの不安への対応策。
- 公共バスの音声案内の周知状況。特に補助金対象のグリーンバスにおける利用促進策や情報提供方法。
- 二人乗り可能なタンデム自転車の導入検討。高齢者や障害者の移動支援策。
- 「障害福祉のあんない」の作成方法、発行時期、昨年度からの変更点。
- 視覚障害者の雇用促進に関する取り組み。チャレンジドオフィスとの関連。
- 市職員向けの視覚障害理解研修の有無と具体的内容。
- 高齢視覚障害者が受けられる介護・住宅に関する支援の紹介。
イラスト:
①手袋
②背景:水色と白のグラデーションに雪の結晶
5. 令和7年11月定例会報告
日時:11月21日(金)10時から15時
場所:しろみりんミュージアム見学/流山市社会福祉協議会訪問
送迎:福祉タクシー
参加者:会員7人/全体19人
流山音訳グループ5人/ガイドヘルパー6人/ボランティア1人
本年度、初めての「市内博物館見学定例会」として、しろみりんミュージアム(写真左上)の見学と流山市社会福祉協議会訪問を行いました。会員の皆様、音訳グループ、ガイドヘルパー、ボランティアのご協力により、充実した一日となりました。
【 しろみりんミュージアム見学 】
到着後、皆さんで「しろみりんソフトクリーム」を食べました。
その後、館内の展示を見学。ミュージアムの方が視覚障害者向けにパネルなどを詳しく説明してくださいました。流山市障害者支援課・ツーリズム推進課のご尽力にて、スムーズなご説明をいただけましたことに感謝します。
館内では、江戸時代から続くみりん醸造の歴史や、流山が「白みりん」の発祥地であることを紹介する展示がありました。昔の酒造りの道具や、みりんの利用方法の経緯を学び、木桶や石造りの仕込み道具の迫力に当時の職人の工夫や努力を感じました。
説明を受けながら、展示物に一部触れることができ、より理解が深まりました。
また、みりんが流山の町の発展に大きく寄与したことを知ることができ、地域の歴史を改めて誇りに思う機会となりました。
参加者からは「普段何気なく使っている調味料に、こんな深い歴史があるとは知らなかった」との声もありました。
見学後、社会福祉協議会のあるケアセンターまで白杖を使って歩きました。会長が視覚障害者の歩行ナビ「アイナビ」を利用してみなさんを案内誘導しました。
【 社会福祉協議会訪問 】
よりそいサポートの場所を確認し、ケアセンターの会議室で昼食。その後は、社会福祉協議会の事業についての説明と懇談会が行われました。
ボランティアセンターの業務内容について説明を受け、赤い羽根募金への協力を行いました。
地域包括支援センターの事業紹介を拝聴し、地域の高齢者や障害者支援の取り組みについて理解を深めました。
ケアマネジャーの方との質疑応答では、日常生活における支援制度の活用方法など、具体的な質問が交わされました。
さらに、流山音訳グループより「デイジーCDで郵送される情報の拝読調査」に関するアンケートが実施され、参加者が協力しました。
15時にケアセンターを出発し、介護タクシーにより各自宅までお帰りいただきました。
写真:
①ミュージアム外観
②ミュージアム見学の様子
③南部地域包括支援センターさんとの懇談
④流山市白みりんミュージアム集合写真
6. 協会協力者との交流研修旅行報告
日程:12月5日(金)8時~17時
交通:福祉バス・さつき号
参加者:会員6人/全体16人
流山音訳グループほか支援者6人/ガイドヘルパー4人
笠間への交流研修旅行は、心豊かなひとときを過ごす貴重な体験となりました。
午前中は、日本三大稲荷の一つとして知られる笠間稲荷神社を参拝しました。商売繁盛や五穀豊穣のご利益があるとされる名所です。境内には樹齢四百年を超える大藤があり、季節の花々が咲いて散策するだけでも心が洗われるようでした。荘厳な雰囲気の中で静かに祈りを捧げ、日常の喧騒を離れて心を整える時間を持つことができました。
昼食には、地元ならではの手打ちそばといなり寿司、天ぷらをいただきました。素朴ながらも深い味わいに舌鼓を打ち、旅の楽しみを一層感じるひとときとなりました。
午後は、笠間芸術の森公園内にある茨城県陶芸美術館を訪れました。広大な敷地を誇るこの公園は「伝統工芸と新しい造形美術」をテーマに、自然とアートが調和する空間です。美術館では、笠間焼の歴史や著名作家の作品に触れることができました。特に、視覚に障害のある私たちに作品の形や色彩を丁寧に言葉で説明してくださる工夫と配慮があり、作品のイメージを鮮やかに思い描くことができました。
別班では、陶芸体験にも参加し、粘土をこねて作品づくりに挑戦しました。自らの手で形を整える過程は新鮮で、ものづくりの楽しさを実感する時間となりました。窯で焼かれる陶器は三か月後に完成する予定です。
今回の笠間訪問は、伝統と自然、そして人の温かさに触れる旅となりました。神社の厳かな空気に心を鎮め、美術館で芸術の奥深さを学び、陶芸体験で創造の喜びを味わうことができました。
地域の方々の温かいもてなしに支えられ、参加者一人ひととりが豊かな時間を過ごせたことに感謝いたします。三か月後に届く自作の陶器を楽しみにしながら、この旅の記憶を心に刻み、今後の活動にも活かしていきたいと思います。
写真:
①茨城県陶芸美術館外観
②陶芸美術館見学中
③笠間工芸の丘 陶芸体験
④笠間稲荷神社集合写真
7. 定例会のお知らせ
1月
日 時:1月16日(金)10時30分から15時
場 所:障害者福祉センター(東深井福祉会館1階)
送 迎:有
予 定:新年のつどい
午前の部:絵本びと/大人の絵本の読み聞かせなど絵本を使用した参加型の催しです。
午後の部:流山三線(さんしん)クラブ/沖縄の伝統楽器・三線(さんしん)の音色をお楽しみください。
その他:会費は1,000円となります。
2月
日 時:2月20日(金)10時30分から15時
場 所:障害者福祉センター(東深井福祉会館1階)
送 迎:有
予 定:午前の部 STT体験会 / 午後の部 カラオケ体験会
その他:昼食は希望により実費800円でお弁当を手配いたします。集金は当日行います。お声をかけてください。
8. クラブ活動
STTクラブとカラオケクラブから活動予定のお知らせです。皆さまのご参加をお待ちしています!
STT(サウンドテーブルテニス)
【流山】
日時:
1月26日(月)10時から12時
2月6日(金)10時から12時
2月16日(月)10時から12時
場所:障害者福祉センター(東深井福祉会館1階)
【松戸】
日時:
2月9日(月)13時~16時
2月23日(月)10時~15時30分
場所:松戸市ふれあい22
お問合せ:加藤 090-7820-2085まで。
カラオケクラブ
日時:1月21日(第3水曜)10時から12時
待ち合わせ:おおたかの森駅改札 9時45分
場所:ビッグエコーTXGAおおたかの森店
費用:実費
カラオケクラブは、原則奇数月の水曜日に10時から12時の予定でおおたかの森で開催しています。都合が合いましたら、お気軽にお出かけください。
お問合せ:鈴木 090-3312-6790まで。
9. ◆ 耳で聞く文芸 ◆
(流山音訳グループからデイジーで郵送される内容です)
・1月 「私、山小屋はじめます」 小宮山 花 著 (後編)
※山小屋の主人となった著者が、山小屋暮らしのあれこれを綴ります。
・2月 「派遣添乗員ヘトヘト日記」 梅村 達 著
※派遣添乗員の家族・収入などもつまびらかにした日常風景が日記形式で描かれている。
背景写真:ページの半分弱にサザンカの写真を使っています。
☆ 視覚障害についてのご相談、このお知らせについてのお問合せは ☆
流山市視覚障害者協会 会長 染谷 雄一
〒270-0115 流山市江戸川台西1-51-3 (有)もみ太郎内
TEL:04-7152-9920 FAX:04-7152-9921
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