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ご挨拶~設立1周年を迎えて~

会長 伊藤 和男   

 昨年7月14日に四街道市にある、鍼灸マッサージ師会の事務所をお借りして、設立総会を開いてから早1年が経ちました。
その後、2回の研修会を開催して順調な滑り出しをすることができましたが、今年4月12日に予定していた「ユニバーサル社会推進大会」と、まさにユニバーサルを具現化したチャリティコンサートが、誰もが予想しえなかった新型コロナウイルス感染症の到来によって中止に追い込まれ、これまで経験したことのない社会情勢の下で当協会も足踏み状態に陥っていました。
 しかし、私たちは、そんな中にあっても全く手をこまねいていたわけではありませんでした。情報障害に陥りやすい視覚障害者に対して、「視覚障害者のためのアイフォーン研修会」を開催するために必要な資金を獲得しようと、昨年末にヤマト福祉財団の福祉助成事業に応募し、それが今年認められ、緊急事態宣言が解除された今日、コロナウイルス感染症の流行を抑えつつ経済社会が再び始動し始めたのを期に活動を再開することにしました。
 今回の感染症は、治療薬はもとよりワクチンもなく、主に高齢になるほど症状が重篤化して命にも危険が及ぶとされています。また、持病を有している人が感染すると悪化することも分かっていますが、このようなウイルスは、恐らく障害者にもかなりの脅威になるでしょう。
 私たちが目的に掲げる「ユニバーサル社会の実現」は、このように誰もが直面している今の厳しい社会情勢の中だからこそ、ともに感染症と戦う共通の目的を通して、全ての人々において真の連帯を見出すことができるのではないかと思っています。
 千葉県アイパートナー協会は、老いも若きも、健康な人も病気や障害を負っている人も、皆で住みやすく生活しやすい社会にしていこうと立ち上げた団体です。是非、コロナに打ち勝ち暮らしやすい明るい社会にするため、多くの仲間の加入を待っています。よろしくご支援ご協力をお願い申し上げます。

令和2年(2020年)7月吉日   

会長のつぶやき

国土交通基礎研修に思う 2019年7月22日

会長挨拶

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会長 伊藤 和男   

 いよいよ千葉県アイパートナー協会が発足しました。私たちは、「ユニバーサル社会へみんな集まれ!」というキャッチフレーズをモットーに集まりました。これからの社会は、障害の有無や老若男女といった人々の属性に焦点を当てて見るのではなく、全ての人々の生活を包括的にとらえ、その中で誰もが尊厳ある暮らしを営めるようにしていくことが重要です。これこそがユニバーサル社会であり、私たちが目指すものです。
 私たちは、今回このような理念を共有する仲間として千葉県アイパートナー協会を設立し、力を合わせて活動していくことになりました。まだ運営に必要な経費もなく、直ちに大きな事業を行うこともできませんが、前述のような理念を共有する私たちの活動は、必ずや社会に受け入れられ賛同者を得られるものと信じます。
 先ごろ公表された「厚生労働白書」では、そのテーマとして『障害や病気などと向き合い、全ての人が活躍できる社会』を上げていますが、これは、まさに私たちの考え方に沿ったものであり、社会は確実にユニバーサル社会に向けて動き出している証左です。また、この挨拶を書いている数日前には、障害者と健常者が一緒に参加するスポーツ競技も開催されたと聞きましたが、いずれも私たちの考え方の正しさを証明するものです。
 今回、当協会の名称となった「アイパートナー」は、染谷副会長の発案によって命名されたものですが、私の解釈では、「アイ」は英語の「I(私)」や「eye(目)」に発音上近似し、日本語では「愛情の愛」にも通じます。また「パートナー」は「相棒(一緒に仕事をする仲間)」を意味しています。そのことから私は、千葉県アイパートナー協会においては、会員一人一人が自らの心の目で社会を冷静に眺め、愛情をもって誰もが住みやすい社会にすべく、ともに力を合わせて貢献して行ける団体にしていきたいと考えています。
 是非、全ての会員の皆さんの力強いご支援をお願いいたします。

令和元年(2019年)7月吉日